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本日は仏教に登場する共命鳥(ぐみょうちょう)という、架空の鳥について簡単にご紹介します。
共命鳥とは、阿弥陀経に登場する6種類の鳥のひとつです。
共命鳥の他には
白鵠(びゃっこう)
孔雀(くじゃく)
鸚鵡(おうむ)、
舎利(しゃり)
迦陵頻伽(かりょうびんが)
が出てきます。
共命鳥は頭を2つもち、2つの頭は理性と感情の調和、または善悪両面を表すとのこと。
極楽浄土に住む美しい鳥で、仏の教えを説くとされています。
そんな共命鳥ですが、悲しいお話が説かれています。
双頭のうち一羽はカルダ、もう一羽はウバカルダといい、ある時、ウバカルダが眠っているうちにカルダがおいしい果実を食べたそう。
身体はひとつなので、2人の栄養になるだろうとウバカルダのことも思っての行動だったが、一人だけおいしい果実を食べたカルダを嫉んだウパカルダは、カルダが眠ったタイミングで毒の実を食べ両頭とも死んでしまったのだとか。
頭が2つあるからこそ生まれる感覚のずれなど様々な葛藤を引き起こし、やがて自分自身も滅ぼすという悲しい結末に繋がりました。
このような愚かな事件があってから、極楽浄土の共命鳥は
「他を滅ぼす道は己を滅ぼす道、他を生かす道こそ己の生かされる道」
と、泣き続けているそうです。
共命鳥については諸説ありますが、こういったお話はとても勉強になるなと感じます。
人を思いやる生き方ができるといいですね。
平安会館・文十鳳凰殿
平出 育美
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