みなさん、こんにちは。
本日も平安会館・文十鳳凰殿ブログへお越しくださり、誠にありがとうございます。
10月に入りました。
朝晩の空気がひんやりとし、少しずつ木々が色づき始めます。
赤や黄色に染まった葉は、自然が描く美しい絵画のようであり、同時に人生の歩みを思わせるものでもあります。
春に芽吹き、夏に勢いを増し、秋に鮮やかに色づく姿は、私たちの一生に重ねることができるでしょう。
ご葬儀のお手伝いをするなかで、
「父の人生はまるで紅葉のように鮮やかだった」「母は晩年になっても優しい色を残してくれた」
とお話しくださるご家族に出会うことがあります。
言葉に表された思いは、その方の人生の彩りを象徴し、参列された方々の心にも深く残ります。
紅葉が一枚ずつ枝を離れていくように、人生にもお別れの瞬間があります。
しかしそれは悲しみだけでなく、これまでに積み重ねてきた色鮮やかな時間を思い返す機会でもあります。
故人さまの歩みを振り返り、その人らしい彩りを語り合うことで、ご遺族にとっては大切な慰めや励ましとなるのです。
祭壇に四季折々の花を飾るように、秋には紅葉や菊などを取り入れることで、空間に穏やかな季節感が広がります。
自然の色合いが加わると、参列された方々の心がやさしくほどけ、故人を想う気持ちがより一層深まるように感じます。
10月は一年の中でも気候が安定し、過ごしやすい時期ですが、朝晩の冷え込みにはご注意が必要です。
お別れの場に足を運ばれる際には、どうぞ体調を大切になさってください。
移ろう季節の中で出会う紅葉の彩りのように、人生もまた一人ひとり異なる輝きを放っています。
その彩りを大切に受けとめ、感謝の心をもってお見送りをすることが、私たちにできる最も誠実な供養なのだと思います。
この秋が、ご家族皆さまにとって穏やかで心温まる日々となりますよう願っております。
本日もお読みいただきありがとうございました。
平安会館・文十鳳凰殿
村山 諒
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