四月も半ばを迎え春の慌ただしさもようやく落ち着き始めた頃でしょうか。
平安会館でも新入社員という新たな仲間を迎えお葬儀のお仕事の現場に来られるよう勉強している最中です。新入社員に限らずですが、全スタッフがより多くの方々に寄り添ったお手伝いが出来るように励んでおります。皆様におかれましては今後とも変わらぬご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます。
ご挨拶はほどほどにいたしまして…
「挨拶」といえば、お葬儀の場面では喪主様がご参列くださった皆様へ向けてご会葬、これまでのお付き合いに対する感謝を申し上げる場面が思い浮かびます。
喪主様によってはご挨拶の中に故人様の在りし日のお姿やお人柄をお話下さる方もいらっしゃいますし、ご会葬者に向けては勿論のこと、故人様へ向けて感謝の言葉をお伝えになる方もいらっしゃいます。
お心のこもったご挨拶をお聞きするとお葬儀のお手伝いをする者から見ても胸を打つ瞬間です。
あるお葬儀では喪主様のご挨拶とは別に、故人様から見てひ孫様よりお別れのお手紙をお読みいただきました。葬儀式閉式後、お花手向けてのお別れの準備をさせていただき、お棺のお蓋を開け、胸元近くから故人様に聞こえるように、そしてひ孫様から故人様が見えるように式場を整えお手紙を読んでいただきました。
一生懸命声を出し、「ありがとう」を伝えてくれたひ孫様。最後の締めくくりは「目を覚まして」。子供らしい言葉選びに愛くるしさを感じながらもやるせなさの詰まった一言が却って心に残る。そんなお別れの言葉でした。
お別れの言葉の後に皆様にお花を手向けていただき、最後はひ孫様をはじめ故人様のご家族のお手を添えていただきお棺のお蓋をお閉じしました。
まだ小学校低学年ぐらいのお歳のひ孫様が、ご自分で書いたお手紙をお読みになると伺い、人前に立って話すという緊張の中、ひいおばあちゃんの為にと取り組んでくれたことが何より素晴らしいなと思わされましたし、故人様が注いだ愛情がひ孫様にきちんと届いているのを感じた一場面でした。
平安会館 文十鳳凰殿
河本
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